火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第33号 平成23年2月13日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1.火山活動の状況(12日16時〜13日16時) 霧島山(新燃岳)では、11日11時36分の爆発的噴火以降、噴火は観 測されていません。 遠望観測では、白色の噴煙が火口縁上400m上がっているのを確認しま した。 本日(13日)午前、九州地方整備局の協力を得て行った上空からの調査 では、火口内に蓄積された溶岩は直径600m程度で前回(9日)と大きな 変化はありませんでした。 2.防災上の警戒事項等 新燃岳火口から概ね4kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する 大きな噴石に警戒が必要です。 新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う火砕流に警戒が必要で す。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必 要です。これまでの噴火では、直径4cmから6cmの小さな噴石は新燃岳 火口から7km付近にまで達しています。また、爆発的噴火に伴う大きな空 振に注意が必要です。 降雨時には泥流や土石流に注意が必要です。 次の火山の状況に関する解説情報は、2月14日(月)16時頃に発表の 予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>