火山名  霧島山(新燃岳)  火山の状況に関する解説情報  第29号
平成23年2月9日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>

1.火山活動の状況(8日16時〜9日16時)
 霧島山(新燃岳)では、時折、噴火が発生しています。本日(9日)13
時22分には噴煙が火口縁上600mまで上がり東へ流れました。
 期間中、爆発的噴火の発生はありませんでした。

 本日、気象庁機動調査班(JMA−MOT)が九州地方整備局と共同で実
施した上空からの観測では、火口内に蓄積された溶岩は直径600m程度で
、前回(7日)と比較して大きな変化はありませんでした。

2.防災上の警戒事項等
 新燃岳火口から概ね4kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石に警戒が必要です。
 新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う火砕流に警戒が必要で
す。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必
要です。これまでの噴火では、直径4cmから6cmの小さな噴石は新燃岳
火口から7km付近にまで達しています。また、爆発的噴火に伴う大きな空
振に注意が必要です。
 降雨時には泥流や土石流に注意が必要です。

 次の火山の状況に関する解説情報は、2月10日(木)16時頃に発表の
予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>