火山名  霧島山(新燃岳)  火山の状況に関する解説情報  第18号
平成23年2月1日16時30分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続)>

1.火山活動の状況
 霧島山(新燃岳)では、本日(2月1日)07時54分に爆発的噴火が発
生し、噴煙が火口縁上2000mまで上がり、南東へ流れました。

 本日(1日)、鹿児島県の協力を得て行った上空からの観測では、火口内
の溶岩ドームは直径500m程度で、昨日と大きな変化はありませんでした
が、本日朝の爆発的噴火によりドーム頂部の一部が吹き飛ばされてわずかに
低くなっていたのを確認しました。

 気象庁機動調査班(JMA−MOT)の現地調査によると、新燃岳火口か
ら西南西3.2km付近に約70cmの噴石が落下しているのを確認しまし
た。

 今後もこの規模の爆発的噴火が発生した場合、新燃岳火口から概ね4km
の範囲に影響を及ぼすおそれがあります。 

2. 防災上の警戒事項等
 新燃岳火口から概ね4kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石に警戒が必要です。
 新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う火砕流に警戒が必要で
す。
 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必
要です。また、爆発的噴火に伴う大きな空振に注意が必要です。
 降雨時には泥流や土石流に注意が必要です。

 次の火山の状況に関する解説情報は、2月2日(水)16時頃に発表の予
定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>