火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第６３号 平成２１年９月１４日１６時００分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 ＊＊（本 文）＊＊ ＜火口周辺警報（噴火警戒レベル３、入山規制）が継続＞ １．火山活動の状況（９月１１日〜１４日１５時） 昭和火口では、今期間、爆発的噴火が２回発生しました。そのうち１３日 １７時０７分の噴火では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が５合目（昭和 火口から５００〜８００ｍ）まで達しました。 火山性地震及び火山性微動は少ない状態です。 大隅河川国道事務所が有村観測坑道内に設置している傾斜計では、特段の 変化は観測されていません。 ９月１１日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数（速報値） は以下のとおりです。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 ９月１１日 １８回 ３１回 １回 ９月１２日 ８回 ２６回 ０回 ９月１３日 １９回 ２１回 １回 ９月１４日（１５時まで）１１回 ２９回 ０回 ２．防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から２ｋｍ程度の範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒が必要です。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石（火山れき）に注意が必 要です。 降雨時には土石流に注意が必要です。 次の火山の状況に関する解説情報は、９月１８日（金）１６時頃に発表の 予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 ＜火口周辺警報（噴火警戒レベル３、入山規制）が継続＞