火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第39号 平成21年5月31日09時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(本 文)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1.火山活動の状況 昨日(30日)20時23分に昭和火口で爆発的噴火が発生し、噴煙が火 口縁上2500mまで上がり、南東方向に流れました。また、弾道を描いて 飛散する大きな噴石が5合目(昭和火口から500〜800m)まで達しま した。火砕流の発生はありませんでした。昭和火口で爆発的噴火が発生した のは4月9日以来です。 なお、噴煙高度は降灰予報等で、火口縁上3700mと報じましたが、映 像で精査した結果、火口縁上2500mに修正しました。 火山性地震及び火山性微動の発生状況に特段の変化はなく、少ない状態が 続いています。 大隅河川国道事務所が有村観測坑道に設置している傾斜計の観測では、山 体の膨張と考えられる特段の変化は認められません。 2.防災上の警戒事項等 桜島では、引き続き昭和火口及び南岳山頂火口から1km程度の範囲に大 きな噴石を飛散させる噴火が発生すると予想されますので、これらの火口周 辺では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要です。 風下側では降灰及び風の影響を受ける小さな噴石(火山れき)に注意が必 要です。降雨時には土石流に注意が必要です。 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>