火山名  雌阿寒岳  火山の状況に関する解説情報  第92号
平成21年4月2日16時00分  札幌管区気象台

**(本  文)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>

1.火山活動の状況
 雌阿寒岳の火山活動は徐々に低下していますが、引き続きやや高まった状
態となっています。

 火山性微動は、3月19日以降観測されていません。

 火山性地震は、やや少ない状態となっています。
 最近一週間の火山性地震の日回数(暫定)は以下のとおりです。

             火山性地震                
  3月27日        32回 
  3月28日        13回
  3月29日        15回
  3月30日         9回
  3月31日         9回
  4月 1日         5回
  4月 2日(15時まで)  3回

 ポンマチネシリ火口の本日15時の噴煙は白色、高さは300mで南西に
流れていました。

2.防災上の警戒事項
 雌阿寒岳では、今後もごく小さな噴火が発生する可能性がありますので、
火口から約500mの範囲に弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒が必要
です。
 風下側では降灰に注意が必要です。

 次の火山の状況に関する解説情報は、4月3日(金)16時頃に発表の予
定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>