火山名 霧島山(新燃岳) 噴火警報(火口周辺)
平成29年10月15日19時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<霧島山(新燃岳)の火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を切替
>
 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が1日あたり11000トンと急増しま
した。
 新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する
大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
<噴火警戒レベル3(入山規制)が継続>

**(本 文)**
1.火山活動の状況及び予報警報事項
 本日(15日)実施した現地調査で、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が
1日あたり11000トン(前回13日1400トン)と急増しました。
 火山ガスの放出量が1日あたり10000トンを超えたのは、2011年
1月の本格的なマグマ噴火時以来です。

 また、火山性微動も継続しており、振幅も本日午後から更に大きくなって
います。

 これらのことから、今後、更に噴火活動が活発になる可能性があります。
 新燃岳火口から概ね3kmの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石及
び火砕流に警戒してください。

2.対象市町村等
 以下の市町村では、火口周辺で警戒をしてください。
 宮崎県 :小林市、高原町
 鹿児島県:霧島市

3.防災上の警戒事項等
 火口から概ね3kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石や火砕流に警戒してください。
 噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流
されて降るおそれがあるため注意してください。
 風下側では火山ガスにも注意してください。また、地元自治体等が発表し
ている火山ガスの情報にも留意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮
          者の避難等が必要。      
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
          等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内への立入規
制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)