火山名 草津白根山 噴火予報:警報解除
平成29年6月7日14時00分 気象庁地震火山部

**(見出し)**

<草津白根山に噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意):
警報解除を発表>
 山頂火口から1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなりました
。
<噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)
に引下げ>

**(本 文)**
1.火山活動の状況及び予報警報事項
 東京工業大学によると、2014年以降、湯釜の湖水に含まれる高温の火
山ガス由来の成分の濃度上昇が続き、火山活動が活発な状態であることを示
していましたが、2017年に入って低下傾向に転じ、現在もその傾向が続
いていることが確認されました。また、火山性地震は少ない状態が続き、地
殻変動観測では収縮傾向がみられています。
 これらのことから、山頂火口から1kmの範囲に影響を及ぼす噴火の可能
性は低くなったと考えられます。
 一方、湯釜火口及び水釜火口周辺の熱活動の高まった状態は継続していま
す。引き続き湯釜火口から概ね500mの範囲に影響を及ぼすごく小規模な
火山灰等の噴出の可能性があります。

 なお、定期的に発表していた火山の状況に関する解説情報は終了します。

2.対象市町村等
 以下の市町村では、入山規制などの特段の警戒が必要なくなりました。
  群馬県:嬬恋村、草津町

3.防災上の警戒事項等
 湯釜火口から概ね500mの範囲では引き続きごく小規模な火山灰等の噴
出に注意してください。また、ところどころで火山ガスの噴出がみられます
。周辺の窪地や谷地形などでは高濃度の火山ガスが滞留することがあります
ので、注意してください。地元自治体等が行う立入規制等に留意してくださ
い。

<噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から1(活火山であることに留意)
に引下げ>

**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、要配慮
          者の避難等が必要。      
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
          等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(活火山であることに留意)】:状況に応じて火口内等への立入
規制等。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)