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各種の火山観測(常時観測・機動観測)

震動観測(地震計による火山性地震や火山性微動の観測)
空振観測(空振計による空振の観測)

 震動観測は、地震計により火山及びその周辺で発生する微小な火山性地震や火山性微動をとらえるものです。空振観測は、噴火等に伴う空気の振動を観測するものです。天候不良等により遠望カメラで火山の状況を監視できない場合でも、地震記録や空振記録等により、噴火発生とその規模をいち早く検知することができます。気象庁では、火山近傍に地震計・空振計等の観測施設を整備しその観測データを火山監視・警報センターへデータをリアルタイムに伝送し、火山性地震や火山性微動、空振の発生状況を監視することにより、火山活動の評価を行っています。

地震計・空振計・地震空振波形

遠望観測(高感度カメラ等による動画監視)

 遠望観測は、夜間でも星明かりのようなわずかな光で見ることのできる高感度カメラ等により火山を遠望し、噴煙の高さ、色、噴出物(火山灰や噴石)、火映などの発光現象等を観測するものです。火山監視・警報センターでは、他機関(大学等研究機関や自治体・防災機関)からのデータ提供も受け、火山近傍に設置した遠望カメラからの映像をリアルタイムに伝送し、24時間連続的に火山活動を監視しています。

各火山のカメラ画像についてはこちら

霧島山(新燃岳)の噴火

地殻変動観測(GNSS、傾斜計等による地殻変動の観測)

 地殻変動観測は、地下のマグマの活動等に伴って生じる地盤の傾斜変化や山体の膨張・収縮を観測するものです。傾斜計では火山周辺のごく微小な傾斜変化をとらえることができ、また、GNSS観測装置では、他のGNSS観測装置と組み合わせることで火山周辺の地殻の変形を検出することができます。これらのデータをリアルタイムに伝送し、地殻の動きを連続的に観測することは、地下深部のマグマ溜まりの膨張や収縮を知り、噴火の前兆等の火山活動の推移を予想(評価)するための重要な手段となっています。

※ GNSS(Global Navigation Satellite Systems)とは、GPS をはじめとする衛星測位システム全般を示す呼称です。

地殻変動観測

熱観測

 赤外熱映像装置を用いた火口周辺の地表面温度分布の観測や、サーミスタ温度計を用いた噴気地帯等の地表面温度の観測から、熱活動の状態を把握します。

浅間山山頂火口周辺の地表面温度分布

機上観測

 関係機関の協力によりヘリコプターや航空機によって、上空からカメラや赤外熱映像装置を用いて、地上からでは近づけない火口内の様子(温度分布や噴煙の状況)や噴出物の分布を詳しく観測・把握し、火山活動の評価に活用しています。

機上観測

火山ガス観測

 火山地域ではマグマに溶けている水蒸気や二酸化炭素、二酸化硫黄、硫化水素などの様々な成分が気体となって放出されます。これらのうち、二酸化硫黄はマグマが浅部へ上昇するとその放出量が増加します。気象庁では、小型紫外線スペクトロメータ(COMPUSS)という装置を用いて二酸化硫黄の放出量を測定し、火山活動の評価に活用しています。

火山ガスの観測

噴出物調査

 噴火が発生した場合、大学等研究機関と協力して、降灰や噴出物の調査を行い、噴火の規模や特徴を把握し、火山活動の評価に活用しています。

噴出物の調査