火山活動の状況(霧島山(新燃岳))
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霧島山(新燃岳)の活動状況
火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)
最近1週間以内に発表した情報
- 火山の状況に関する解説情報(4月30日16時00分発表)
- 火山の状況に関する解説情報(4月28日16時00分発表)
- 火山の状況に関する解説情報(4月25日16時00分発表)
現在の警戒事項等
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
2011年と同様の爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
噴火警報の対象市町村
以下の市町村では、火口周辺で警戒をしてください。
宮崎県 :小林市、高原町
鹿児島県:霧島市
噴火警報・予報(1行目をクリックすると全文表示します)
令和7年4月2日11時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表
<霧島山(新燃岳)の火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を切替>
新燃岳では、さらなる火山活動の活発化は認められないことから、警戒が必要な範囲を概ね4kmから概ね3kmに縮小します。
<噴火警戒レベル3(入山規制)が継続>
火山活動の状況及び予報警報事項
新燃岳では、3月30日に火山性地震の増加とともに、傾斜計で山体の膨張を示す地殻変動がみられましたが、その後火山性地震は減少し、さらなる山体の膨張を示す地殻変動は認められません。同日に気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、火山活動の活発化を示す特段の変化はみられませんでした。
監視カメラによる観測では、同日に新燃岳火口内の白色噴煙の量が一時的に増加しましたが、そのほかに特段の変化はみられません。
これらのことから、新燃岳火口から概ね3kmを超える範囲に影響を及ぼす噴火の可能性は低くなったと考えられるため、警戒が必要な範囲を概ね4kmから概ね3kmに縮小します。
地震回数が多い状態で経過しており、引き続き、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。
対象市町村等
以下の市町村では、火口周辺で警戒をしてください。宮崎県 :小林市、高原町
鹿児島県:霧島市
以下の市町村では、特段の警戒が必要なくなりました。
宮崎県 :都城市、えびの市
防災上の警戒事項等
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
2011年と同様の爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
火山の状況に関する解説情報
令和7年4月30日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
4月28日から30日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。新燃岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
火山活動の状況
新燃岳の火口直下を震源とする火山性地震は2024年10月下旬頃から増減を繰り返しており、23日から26日にかけて増加しました。前10日間の地震回数は非常に多い状態で経過しています。今期間、火山性微動は観測されませんでした。監視カメラによる観測では、新燃岳火口内の噴煙は最高で火口縁上20mまで上がりました。新燃岳西側斜面の割れ目では、本日(30日)午前中、一時的に噴気が観測され、最高で10mまで上がりました。この領域で噴気が確認されたのは、2024年12月14日以来です。
本日新湯温泉付近から実施した現地調査では、新燃岳西側斜面の割れ目付近のわずかな地熱域の分布は、前回(24日)観測と比較して、特段の変化は認められませんでした。
新燃岳周辺の複数の傾斜計では、22日から26日にかけて北西上がりの緩やかな傾斜変動が観測されましたが、その後は特段の変化は認められません。
GNSS連続観測では、2024年11月頃から、霧島山を挟む一部の基線で新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられるわずかな伸びが認められます。
新燃岳では地震回数が非常に多い状態で経過しており、GNSS連続観測では地下の膨張を示すと考えられる変化が認められていることから、引き続き新燃岳火口から概ね3kmの範囲内に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。
防災上の警戒事項等
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね3kmまで、火砕流が概ね2kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね3kmの範囲では警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。
2011年と同様の爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。
地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
最新の火山情報
一番最後に発表した情報を掲載しています。臨時で発表した火山活動解説資料のみ過去1ヵ月分を掲載しています。
- 噴火警報(火口周辺)(霧島山(新燃岳))令和7年4月2日11時00分
- 火山の状況に関する解説情報(霧島山(新燃岳)第31号)令和7年4月30日16時00分
- 火山活動解説資料(令和7年4月2日11時00分発表)
- 火山活動解説資料(定期)(令和7年3月)
過去に発表した火山情報
霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベル
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噴火警戒レベルリーフレット[PDFファイル:1.1MB]
霧島山(新燃岳)の防災マップ
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