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草津白根山 有史以降の火山活動

有史以降の火山活動(▲は噴火年を示す)

年代現象活動経過・被害状況等
1783(天明3)年 温泉異常 草津温泉温度急上昇、浴客死亡。
▲1805(文化2)年 水蒸気噴火 火砕物降下。噴火場所は湯釜。
長野県方面に降灰、樹木枯死。
▲1882(明治15)年 中規模:水蒸気噴火 8 月6 日。火砕物降下。噴火場所は湯釜、涸釜付近。
泥土噴出し、弓池埋没、樹木枯死、1 か月前から山頂で鳴動、噴火当日の14: 00 頃山麓で遠雷のような音響が聞こえ、その夜噴火。(VEI2)
▲1897(明治30)年 水蒸気噴火 7 月8、31 日8 月3-16 日。火砕物降下。噴火場所は湯釜。
1 月頃からときどき鳴動。7 月8 日0:00 従来の湯釜火口の北東200m地点(湯釜火口内)で噴火、泥土・岩塊噴出。同日5:00 その南西200m 地点 で再び爆発、熱泥・湯噴出。付近の硫黄採掘所全壊、降灰草津に及ぶ。7月31 日大池の南で地震、鳴動を伴う爆発、泥土・岩塊を噴出、150kg の 巨石を900m 飛ばす。8 月2 日鳴動とともに爆発、噴石。8 月3 日にも爆発、負傷者1 名。以後中旬まで鳴動、ときに熱泥土噴出。
▲1900(明治33)年 水蒸気噴火 10 月1 日。噴火場所は湯釜。
▲1902(明治35)年 小規模:水蒸気噴火 7 月15 日、8 月20 日、9 月4、17、23-24 日。火砕物降下。噴火場所は弓池北岸。
7 月15 日噴火し、水蒸気・砂石を噴出、浴場・事務所の建物全壊。8 月20 日小爆発。9 月4~ 6 日しきりに爆発、灰・水蒸気噴出。万座温泉で降 灰3 ㎝。9 月17 日鳴動、降灰多量。9 月24 日鳴動、噴石盛ん。(VEI1)
▲1905(明治38)年 水蒸気噴火 10 月。硫黄流出。噴火場所は湯釜?
▲1925(大正14)年 中規模:水蒸気噴火 1 月22 日。火砕物降下。降灰。噴火場所は湯釜北壁。(VEI2)
▲1927~ 28(昭和2~3)年 水蒸気噴火 12 月31 日、1 月29~ 31 日。火砕物降下。噴火場所は湯釜および湯釜火砕丘南東斜面。
岩塊・泥土噴出。硫黄流出、吾妻川・利根川で魚死ぬ。
▲1932(昭和7)年 小規模:水蒸気噴火 10 月1、4、6、8、16、18、23、24、27 日。火砕物降下。噴火場所は湯釜,涸釜および湯釜火砕丘南東斜面の亀裂3。
火口付近で死者2 名、負傷者7 名、山上施設破損甚大。泥流、殺生河原降灰、噴出物総量1.6×104m3、爆発エネルギー1.6×1018erg、11 月頃ま で活動。(VEI1)
▲1937~ 39(昭和12~ 14)年 中規模:水蒸気噴火 火砕物降下。噴火場所は湯釜。
37 年11 月27 日、12 月1、28、30、31 日。38 年1 月1、2、8 日、2 月7、8、13、16 日、7 月22 日、9 月22、26 日、10 月5 日。39 年3 月24、30 日、4 月1-3、5、7、9-19、24、27、28、30 日、5 月3、10、19 日、8 月28 日。11 月27 日爆発、鳴動。12 月1、28、30、31 日爆発、降灰。1938 年にはときどき噴煙活動。1939(昭和14)年2~ 5 月には噴火、降灰。(VEI2)
▲1940~ 41(昭和15~ 16)年 水蒸気噴火 4、9 月、翌年1 月。噴煙活動(黒煙)。
▲1942(昭和17)年 水蒸気噴火 2 月2 日。火砕物降下。噴火場所は湯釜・水釜火砕丘南東斜面および北斜面の火口列,水釜北東部
割目を生じ、噴煙、降灰、鳴動、火口付近の施設破損。
▲1958(昭和33)年または1959(昭和34)年 水蒸気噴火 火砕物降下。噴火場所は湯釜。火口付近一帯に降灰。
1963(昭和38)年 噴気 湯釜外側南東斜面の噴気活動が衰え、水釜外側斜面の噴気活動が活発化。また、同時に、弓池の水は澄んだ。
1971(昭和46)年 火山ガス 12 月27 日。温泉造成のボーリング孔のガス(H2S)もれによる中毒死、死者6 名。
▲1976(昭和51)年 小規模:水蒸気噴火 3 月2 日。噴火場所は水釜北東部。
水釜で小規模な水蒸気爆発。噴気活動は4 月頃から次第に衰える。(VEI1)
 同上 火山ガス 8 月3 日。本白根山白根沢(弁天沢)で滞留火山ガスにより登山者3 名死亡。
1977(昭和52)年 地震 1 月4 日。14:26 局地的な有感地震、最大有感距離約15km、逢の峰・芳ヶ平ヒュッテ震度4
▲1982(昭和57)年 小規模:水蒸気噴火 10 月26 日、12 月29 日。火砕物降下。噴火場所は湯釜北西部および涸釜。
10 月26 日湯釜・涸釜の数か所で小規模な水蒸気爆発。12 月29 日湯釜 で小規模な水蒸気爆発。(VEI1)
▲1983(昭和58)年 小規模:水蒸気噴火 7 月26 日、11 月13 日、12 月21 日。降下火砕物。噴火場所は湯釜北西部および涸釜北側火口壁。
7 月26 日湯釜で小規模な水蒸気爆発。11 月13 日11: 40 と12: 08 の2回湯釜で水蒸気爆発。人頭大の噴石を600~ 700m の範囲に放出、降灰は 東南東方向、渋川まで達する。涸釜北側火口壁下部に亀裂(幅30 ㎝、長さ45m)を生ず。12 月21 日湯釜と涸釜で小規模な水蒸気爆発。
1986(昭和61)年 地震 6 月。地震多発。
1987(昭和62)年 地震 10 月中旬。地震多発。
1989(昭和64~平成元)年 地震、火山性微動 1 月6 日微動。6、7 日湯釜湖面一部暗色変色。10~ 11 月地震多発。
1990~ 91(平成2~3)年 地震、火山性微動 2 月~9 月。地震、微動多発、湯釜湖面度々変色。
2004(平成16)年 湖水変色、地震 5 月17 日。湯釜で湖水の吹き上げが目撃され、その後変色水が確認された。
5 月19~ 22 日。湯釜火口の北西約7km 付近を中心に一時的に地震増加。
2008(平成20)年 噴気 5 月。北側噴気地帯の東側斜面で新たな噴気確認。
7 月湯釜火口内北東部に極めて小規模な噴気孔を新たに確認。
10 月水釜火口の北側斜面で新たな噴気確認。
2011(平成23)年3 月 地震 東北地方太平洋沖地震(2011 年3 月11 日)以降、湯釜の北約3km で地 震活動が活発化。

日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)による。
噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考に、文献の追記を行った。 なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくはこちらを参照のこと。



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