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吾妻山 有史以降の火山活動

有史以降の火山活動(▲は噴火年を示す)

年代現象活動経過・被害状況等
▲1331(元弘元)年 小規模:水蒸気噴火→マグマ噴火 火砕物降下。噴火場所は一切経大穴火口~硫黄平南火口列。 マグマ噴出量は0.0001 DRE km3。(VEI1)
▲1711(正徳元)年頃 小規模:水蒸気噴火 火砕物降下。噴火場所は一切経大穴火口付近。(VEI1)
▲1893~95(明治26~28)年 小規模:水蒸気噴火 火砕物降下。噴火場所は一切経燕沢火口群。
93年5月19日、6月4~8日、11月9~10日。94年3月16日、4月5、12日。95年3月8~11日、5月18~19日、7月6~7日、17日、9月5~13日。 燕沢(大穴から西に山一つ隔てたところ)で爆発。火口は主なもの5個、噴石、降灰、噴出物5×105m3
1893年6月7日の噴火により火口付近調査中の2名死亡。(VEI1)
▲1950(昭和25)年 水蒸気噴火 大穴:2月10、19日。火砕物降下。鳴動、降灰。
噴火場所は一切経大穴火口付近。
山麓の土湯温泉付近まで降灰。火口付近から流出した酸性水により、下流で魚が死に、発電施設に被害。
1952(昭和27)年 噴火? 5月23日、噴煙やや多い。6月18日、噴気口付近に小石が飛ぶ。
1966(昭和41)年 噴気・地震 5~8月。噴気活発化、新噴気孔を生ずる。大穴の一部では泥水噴出。陥没・がけ崩れ、亀裂の発生。昇華物の付着が顕著。 地震群発(浄土平付近で数回の有感地震)。
▲1977(昭和52)年 水蒸気噴火 12月7日。火砕物降下。噴火場所は一切経大穴火口付近。
1977年2月頃から一切経山の大穴火口の噴気活動が次第に活発化、10月26日からはさらに激しく噴出。 酸性の泥水噴出のため、塩川の魚の浮上死、養魚場の被害があった。 12月7日早朝に小規模の噴火があり、火口周辺に極少量の降灰。盛んな噴気活動は1979年まで継続。
1996(平成8)年 微動 4~7、9月。
1998(平成10)年 地震、火山性微動 3月26日。6~9月群発地震活動。
1999(平成11)年 地震 2~6月群発地震活動。7~10月地震増加。6~10月毎月微動発生。
2000(平成12)年 噴気 9月以降。噴気活動やや活発化。
2001~02(平成13~14)年 地震 01年5~7月地震活動やや活発化。火山性微動も11月1回、12月3回発生。翌年6月以降は静穏に戻る。
2003~05(平成15~17)年 地震、地殻変動 03年11月~05年1月。2003年11月から増え始めていた火山性地震は、2004年1月をピークに消長を繰り返しながら減少し、2004年9月以降は穏やかな状況。 地殻変動観測では地震回数の増加に合わせ大穴火口付近で局所的な膨張を示す微小な変化が観測された。
2006~08(平成18~20)年 地震、地殻変動 06年7月~08年5月。2007年1月をピークに4月以降は穏やかになる。GPS観測により地震回数の増加に合わせ大穴火口付近で局所的な膨張を示す微小な変化が観測された。
2008~11(平成20~23)年 地震、地殻変動、噴気 噴気活発。11月11日以降。場所は大穴火口。
11月11日、1977年から1979年にかけて盛んな噴気活動以降、噴気のみられなかった1977年火口から突然噴気が噴出を開始。 噴気の高さは300m、噴気孔下の斜面に流れて堆積した火砕物、大穴火口壁面やその周囲に降下堆積物がみられた。 浄土平で噴気音が聞こえ、地震活動やや活発化。二酸化硫黄放出量300 ton/day 。 GPSによる地殻変動観測で、大穴火口付近で局所的な膨張を示す微小な変化を観測。 2009年1月、噴気孔周辺に硫黄の付着物で雪面が黄色に変色。6月には噴気、地震活動ほとんど収まる。10月から噴気ふたたび活発化。 2010年1月に微動発生、5月の微動発生後に噴気孔の周辺で硫黄の燃焼がみられた。噴気はその後消長を繰り返し高さ700mが最高。 噴気の色は青味に見える日あり。二酸化硫黄の放出は100 ton/day 程度で続いている。

日本活火山総覧(第4版)(気象庁編,2013)による。
噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考に、文献の追記を行った。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付加している。詳しくはこちらを参照のこと。



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