地震防災対策強化地域判定会会長会見(定例)
報道発表日
平成16年9月28日
概要
現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。
本文
第222回地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会記者説明コメント
最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動
現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。
東海道沖(紀伊半島南東沖)で9月5日にM7.4の地震が発生しました。この地震及びその約5時間前に発生した前震M6.9により、東海地域の歪計などに地震時に通常見られるステップ状の変化が現われました。一部の観測点ではその後に緩慢な変化が続きましたが、数日程度でおさまりました。この緩慢な変化は各観測点近傍の局所的変化と見られます。
東海地域では、9月5日の地震直後に微小地震活動が一時、若干活発化しました。一方、浜名湖直下では通常より活動レベルの低い状態が継続しています。
地震が想定震源域に及ぼした力は高々潮汐変化を引き起こす力と同程度の大きさであると見積もられます。このことと上記の観測事実から、紀伊半島沖・東海道沖(紀伊半島南東沖)の地震活動が東海地震の発生に及ぼす直接的な影響はなかったと考えられます。
なお、紀伊半島沖・東海道沖(紀伊半島南東沖)の地震に伴い東海地域でも地殻変動が広範囲に観測されましたが、主として、地震に伴うステップ状の変動に見えます。
問い合わせ先
地震火山部 地震予知情報課
電話:03-3212-8341 (内線)4576
関連資料
- 1.地震活動に関する資料[PDF形式:319KB]
- 2.地殻変動に関する資料[PDF形式:210KB]
- 3.紀伊半島沖・東海道沖の地震活動(紀伊半島南東沖の地震)に関する資料[PDF形式:399KB]
[地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会では、気象庁のほか国土地理院、独立行政法人防災科学技術研究所、独立行政法人産業技術総合研究所の資料を用いて議論が行われています。また、気象庁の地震活動資料には、防災科学技術研究所や大学等関係機関のデータも使われています。]