地震防災対策強化地域判定会会長会見(定例)
報道発表日
平成15年5月23日
概要
現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。
本文
第208回地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会記者説明コメント
最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動
現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。
地震活動は、浜名湖直下で通常より低下した状況にありますが、全体としては落ち着いています。
プレート境界のゆっくり滑りに起因すると思われる東海地域およびその周辺に見られる長期的な地殻変動は、最近では2001年に比べてやや小さいように見えるものの、依然継続しています。
(解説)
地震活動については2番目の段落にあるとおり、浜名湖直下の活動が通常より低下した状況にありますが、東海地域とその周辺の地震活動に特段の変化はなく、全体としては落ち着いた状況にあります。
地殻変動については、3段目の段落にあるとおり、2001年の春頃から国土地理院のGPS観測網によって観測されているプレート境界のゆっくり滑りに起因すると思われる東海地域およびその周辺に見られる長期的な地殻変動は依然継続していますが、最近1年間では2001年1年間に比べるとやや小さいように見えます。
したがって、最初の段落にあるとおり、現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていませんが、気象庁では今後とも注意深く監視を続けていきます。
問い合わせ先
地震火山部 地震予知情報課
電話:03-3212-8341 (内線)4576
関連資料
- 1.地震活動に関する資料[PDF形式:471KB]
- 2.地殻変動に関する資料[PDF形式:198KB]
[地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会では、気象庁のほか国土地理院、独立行政法人防災科学技術研究所、独立行政法人産業技術総合研究所の資料を用いて議論が行われています。また、気象庁の地震活動資料には、防災科学技術研究所や大学等関係機関のデータも使われています。]