災害をもたらした気象事例

台風第8・7号
平成10年(1998年) 9月20日~9月23日
台風第8号、第7号が2日連続して近畿地方に上陸。
 三重県上野で最大瞬間風速56.4m/s。
災害概要
死者・行方不明者19名、負傷者609名
住家全壊91棟、半壊1161棟
床上浸水1,745棟、床下浸水8,533棟など
(消防白書より) 詳細
概要
 台風第8号は、9月20日に日本の南海上で発生して北上し、21日16時前に和歌山県田辺市付近に上陸した。その後紀伊半島を北上し、21日21時に滋賀県北部付近で弱い熱帯低気圧となった。
 台風第7号は、17日にルソン島西海上で発生し、南西諸島の東海上を発達しながら北東に進み、22日13時過ぎ強い勢力で和歌山県御坊市付近に上陸した。 その後、近畿地方を北上して富山湾から日本海沿岸を進み、22日22時前に山形県鶴岡市付近に再上陸し、東北地方北部を通り、23日09時に北海道の東海上で温帯低気圧に変わった。
 2つの台風により、四国東部、紀伊半島、東海地方を中心に大雨となり、期間降水量は西川(和歌山県古座川町)で557mmとなったほか、300~500mmとなったところがあった。 また、台風第7号の中心が通った各地で暴風となり、和歌山で最大風速32.4m/s(最大瞬間風速50.0m/s)、津で29.8m/s(同48.0m/s)、上野(三重県上野市)で25.9m/s(同56.4m/s)を記録した。 22日には、静岡県石廊崎で7.37mの有義波高を観測した。
台風経路図 期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
期間内での観測値
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
沿岸波浪計での観測値
検潮所での観測値
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。