災害をもたらした気象事例

台風第26号
平成6年(1994年) 9月28日~9月30日
和歌山県南部に上陸し本州横断。紀伊半島で暴風雨。
 三重県津で最大瞬間風速48.7m/s、奈良県上北山村で日降水量733mm。
災害概要
死者3名、負傷者62名
住家全壊18棟、半壊167棟
床上浸水569棟など
(消防白書より)
概要
 9月19日、グアム島の南西海上で発生した台風第26号は、発達しながら北北西に進み、27日には南大東島の東海上を北上した。 その後、進路を北北東に変え、29日19時過ぎに和歌山県南部に上陸した。台風は近畿から北陸西部を横断し、30日には日本海に進み温帯低気圧になった。
 この台風の影響により、29日の日降水量は、日出岳(奈良県上北山村)で733mm、宮川(三重県宮川村)で449mm、魚梁瀬(高知県馬路村)で374mmを観測するなど、四国や紀伊半島の南東斜面を中心に300mmを超える大雨となった。 また同日、津で最大風速34.1m/s(最大瞬間風速48.7m/s)を観測したほか、四国から北海道にかけての太平洋沿岸で、最大風速が20m/sを超えたところがあった。29日には、高知県佐喜浜で6.61mの有義波高を観測した。 東海や近畿地方を中心に暴風による建物被害があった。
台風経路図 期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
期間内での観測値
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
沿岸波浪計での観測値
検潮所での観測値
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。