災害をもたらした気象事例

沖永良部台風、前線
昭和52年(1977年) 9月8日~9月10日
沖永良部島で最低気圧907.3hPa。
災害概要
死者1名
住家損壊5,119棟
浸水3,207棟など
(理科年表より)
概要
 9月2日12時にカロリン諸島付近で発生した台風第9号は、初めは西北西に進んでいたが、5日には北北西に向きを変えて発達し、北東から北へと向きを変えて9日23時前に沖永良部島を通過した。台風はその後東シナ海を西寄りに進み中国大陸に上陸、12日には弱い熱帯低気圧に変わった。
 沖永良部(鹿児島県和泊町)では日本の観測史上1位となる最低気圧907.3hPaを記録し、最大風速39.4 m/s(最大瞬間風速60.4 m/s)を観測した。島の半数の住家が全半壊するなど大きな被害が出た。
 台風の北上に伴い、日本列島に沿うように停滞していた前線の活動が活発となり、九州地方から東北地方の太平洋側では期間降水量が所々で400mmに達する大雨となった。
台風経路図 期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
期間内での観測値
気象官署での観測値
アメダスでの観測値
沿岸波浪計での観測値
それぞれの図に、マウスを合わせてクリックすると、大きく表示されます。