災害をもたらした気象事例

発達した低気圧
昭和31年(1956年) 4月17日~4月18日
北海道で融雪洪水、漁船の遭難、東北、関東で大火。
死者47名、行方不明者53名
住家全壊2棟、半壊10棟
床上浸水1,087棟、床下浸水1,320棟など
(消防白書より)
概要
 4月15日に朝鮮半島付近で発生した低気圧が、16日から17日にかけて日本海を発達しながら東北東のち北東へ進み全国的に南風が強く、気温が上がって乾燥した。 17日午後には、寒冷前線が日本列島を通過して、関東地方と東北地方は10~20m/sの強風となった。 これらの乾燥と強風で、関東地方と東北地方の所々で大火が発生し、福島県常葉町では約250戸が焼失した。
 低気圧は980hPa以下まで発達して北海道北部を通過したため、北海道では20m/s以上の強風が吹き、ニシン漁の漁船の遭難が相次ぎ、死者32名、行方不明者10名が出た。 また、降水量は多くなかったものの融雪が加わったため、石狩川の氾濫等により死者15名、行方不明者43名が出た。
天気図

天気図 4月17日09時
期間降水量
期間内最大風速
期間内最大瞬間風速
期間内での観測値
気象官署での観測値
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