黄砂の監視

黄砂は、中国奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠等で発生し、拡散しながら大気の流れにより運ばれて移動してきます。

ゴビ砂漠付近の事例

図1から図4は、2015年6月9日18時30分(日本時間)のひまわり8号による画像です。ゴビ砂漠付近で低気圧が発達し、その強風のため土壌が巻き上げられている様子が確認できます。図1の可視画像(バンド3)では巻き上げられた土壌は灰色に表示されていますが、図2のTrue color RGB合成画像や図3のNatural color RGB合成画像では茶色に表示されています。また黄砂の監視を目的に作成されたDust RGB合成画像(図4)では赤紫色(マゼンタ色)に表示され、拡散しながら風に流されているのがよくわかります。

図1 可視画像
図2 True color RGB合成画像
図3 Natural color RGB合成画像
図4 Dust RGB合成画像

日本付近の事例

図5から図8は黄砂が日本付近まで運ばれて来た時の事例(2016年3月7日12時(日本時間))です。図5は可視画像(バンド3)、図6はTrue color RGB合成画像、図7はNatural color RGB合成画像、図8は、Dust RGB合成画像です。Dust RGB合成画像では赤紫色(マゼンタ色)に表示された黄砂の様子がよくわかります。

図5 可視画像
図6 True color RGB合成画像
図7 Natural color RGB合成画像
図8 Dust RGB合成画像