気象衛星センター | Meteorological Satellite Center

現在位置: トップ > ひまわり8・9号 > 通信衛星による配信



通信衛星による配信: HimawariCast

お知らせ

  • 新しいSATAIDソフトウェア(version 3.2.0.4)を公開しました。(H29.9.6)New!
  • 地上システムのメンテナンスのため、2017年8月23日00時から02時(日本時間)の間、HimawariCastによる以下のSATAID形式のデータ配信を停止します。
     数値予報GPV
     地上等観測データ(SYNOP、TEMP、SHIP)
     衛星海上風(ASCAT)
    なお、気象衛星の観測データ(HRIT,LRIT)は、配信を継続します。
  • JCSAT-2Bによる通信は、平成28年秋分期に太陽妨害により影響を受けますので、太陽妨害による影響をご確認ください。(H29.8.3)
  • バンド7の太陽光成分を表示する機能を追加したSATAIDソフトウェアを公開しました。(H29.6.27)
  • KenCast Fazzt Professional Client Ver.9を使用したコンピュータでSATAIDソフトウェアの動作確認がとれました。(H29.6.27)
  • JCSAT-2Bによる通信は、平成28年秋分期に太陽妨害により影響を受けますので、太陽妨害による影響をご確認ください。(H28.8.18)
  • RGB合成画像の簡易表示機能を追加したSATAIDソフトウェアを公開しました。(H28.6.6)
  • 通信衛星のJCSAT-2AからJCSAT-2Bへの移行を2016年7月6日12時から7月20日12時(日本時間)の期間にて行います。利用者の皆様はこの期間内に移行作業を行ってください。(H28.5.18)
  • データ受信ソフトウェア(KenCast Fazzt Professional Client)のバージョンアップに伴い受信要件(コンピュータ)を更新しましたのでご確認下さい。(H28.5.18)

運用に関する情報

週間運用計画(MANAM)


太陽妨害による影響

分や秋分の時期に、各受信局から見て通信衛星の背後を太陽が通過します。このとき、太陽放射により各受信局と衛星との通信が劣化または途絶することがあります。 これを太陽妨害と呼んでいます。

HimawariCastで現在利用している通信衛星(JCSAT-2B)でも、この現象が予想されています。 各受信局での影響については、以下の通信衛星運用事業者のWebサイト(外部サイト)の中程に掲載されている「太陽雑音発生予測表」をご覧ください。


概要

高速情報伝送(HRIT)及び 低速情報伝送(LRIT)の受信局(MDUS及びSDUS)向けに行っていた、 「ひまわり6号(MTSAT-1R)」からの衛星画像直接配信サービスは、平成27年(2015年)12月4日に終了し、 これに代わるサービスとして、衛星画像を通信衛星(JCSAT-2B)から配信するサービス(HimawariCast)を平成27年(2015年)1月から開始しました。

「ひまわり8号」では「ひまわり7号(MTSAT-2)」と比べて観測頻度が大幅に向上し、フルディスク(全球)を10分間で観測することから、 HimawariCastでは10分間隔で衛星画像を配信します。



配信するデータ

HimawariCastで配信するデータを、表1に示します。

衛星画像は、フルディスク(全球)領域のものを、ひまわり6号・7号のHRIT/LRITサービスと互換形式*で配信します。 HRITファイルは、全観測バンドの16バンドのうち14バンドを配信します。 また、高解像度で高ビットレートの赤外画像1バンドを夜間のみ配信します。

さらに、主に開発途上国の気象機関向けに、SATAID形式の数値予報GPVや観測データを配信します。これらのデータは、SATAIDソフトウェアで衛星画像に重ね合わせて表示することが可能です。

詳細は、リンク先をご覧ください。

表1 HimawariCastで配信するデータ
データ種別 形式 備考
衛星画像

(フルディスク)
HRITファイル

(10セグメントに分割して、bzip2圧縮**)

(ひまわり6号・7号のHRITサービスと互換形式*)
LRITファイル

(10セグメントに分割して、bzip2圧縮**)

(ひまわり6号・7号のLRITサービスと互換形式*)
  • 配信間隔: 10分
  • バンド数: 4(VIS, IR1, IR3, IR4)
  • 空間解像度: 5 km
  • サンプルデータ
数値予報GPV SATAID形式

(bzip2圧縮**)
  • 気象庁全球モデル(GSM)の予報値(48時間先まで)
  • 配信間隔: 6時間
  • 空間解像度: 1.25度
地上等観測データ

(SYNOP, TEMP, SHIP)
SATAID形式

(tarで固めてbzip2圧縮**)
  • アジア・太平洋地域の観測データ
  • 配信間隔: 30分
衛星海上風

(ASCAT)
SATAID形式

(tarで固めてbzip2圧縮**)
  • 欧州気象衛星開発機構(EUMETSAT)の極軌道衛星Metopの観測データ
  • 配信間隔: 30分
運用計画

(MANAM報)
テキスト
  • 配信間隔: 1日2回
* ひまわり6号・7号のHRIT/LRITサービスで配信していたものはデータ内部をロスレス圧縮しているのに対し、HimawariCastで配信するものはファイル全体をbzip2圧縮しているという違いがあります。両者の違いの詳細は、リンク先(英語)をご覧ください (HRIT, LRIT)。

** bzip2圧縮の際は、Parallel bzip2 (pbzip2)コマンドを使用します。



システム構成

HimawariCastのシステム全体構成を、図1に示します。

HimawariCastのシステム全体構成
図1. HimawariCastのシステム全体構成図(画像クリックで拡大表示)



受信要件

HimawariCastの受信に必要な機器構成並びにその性能及び設定内容等について、以下に示します。

受信に必要なアンテナ径

受信に必要なアンテナ径(回線稼働率99.5%以上)を、図2に示します。

受信に必要なアンテナ径
図2. 受信に必要なアンテナ径*(画像クリックで拡大表示)
* JCSAT-2Bは製造前の設計データを用いているため、実際の性能とは異なる場合があります。

コンピュータ

以下の仕様を満たすコンピュータを推奨します。

要件(KenCast Ver.8対応)
注意事項:
SQL Server 2005 はMicrosoftのサポートが終了しています。

要件(KenCast Ver.9対応)
  • CPU: 2GHz以上
    メモリ:4GB以上(8GB以上であればなお良い)
  • データ受信ソフトウェア: KenCast Fazzt Professional Client Ver.9
    (代用となるものはありませんので、導入は必須です。)
  • Desktop OS: Windows 7、8、8.1、10(64ビット)、Linux*
    Server OS: Windows Server 2008、2008R2、2012、2012R2(64ビット)
  • データベースソフトウェア: Microsoft SQL Server 2008R2、2012、2014、
    Microsoft SQL server 2014 Express
注意事項:
Server OSとSQL ServerはMicrosoftでサポートしている組み合わせに限ります。
KenCast Fazzt Professional Client Ver.9を使用したコンピュータでSATAIDソフトウェアの動作確認がとれました。(H29.6.27)

なお、表1 HimawariCastで配信するデータ のとおり、データはbzip2圧縮されて配信されますので、7-Zip等の解凍ソフトウェアを導入することを推奨します。 また、受信したデータを処理するソフトウェア及び表示するソフトウェアは、別途ご用意いただく必要があります。

データ受信ソフトの設定内容は、以下のとおりです。

  • マルチキャストアドレス: 239.0.0.1
  • マルチキャストポート番号: 8001

* データ受信ソフトは、Linuxにも対応していますが、データベースソフトとしてPostgreSQL (7.4.0以上) が必要なほか、Linuxに対応したDVB-S2受信機のドライバ等が必要です。

DVB-S2受信機、低雑音ブロックコンバータ(LNB)、バンドパスフィルタ(BPF)

以下の通信方式及び設定内容に対応したDVB-S2受信機、LNBが必要になります。

  • 伝送方式: DVB-S2
  • 変調方式: QPSK
  • 誤り訂正方法: FEC 3/5
  • ロールオフ係数: 0.2
  • シンボルレート: 2,586.148 ksps
  • 周波数: 4,148.000 MHz(Cバンド)
  • 偏波: 水平偏波
  • パケット識別子 (PID): 1001 (0x3E9)

また、受信地点において地上マイクロシステムや第4世代移動通信システム(IMT‐Advancedシステム)等からの干渉がある場合は、バンドパスフィルタ(BPF)を挿入する等の対策が推奨されます。この場合、受信周波数である 4.148 GHzに対応するものをご利用ください。


参考機器

参考までに、DVB-S2受信機、アンテナ、LNB及びBPFの例を以下に示します。

DVB-S2受信機:

  • Novra S300 DVB-S2 Data Receiver
  • Comtech CMR-5975 Media Router S2
  • Advantech Wireless S4020 Receive-Only Terminals

アンテナ:

  • VIKING satcom Prodelin P240FAE

LNB:

  • Norsat C-BAND PLL LNB 3120F(片偏波対応)
  • NJRC C-BAND PLL LNB NJS8486H (片偏波対応)

BPF:

  • Satcom MFC Series 7893D C-Band Band-pass Filter

受信データの処理・表示ソフトウェア

データを利用する際は、受信したデータを処理するソフトウェアや表示するソフトウェアが必要になりますが、一つのオプションとして、 HimawariCastで受信した衛星画像(HRITファイル)をSATAID形式に変換し、数値予報GPV等のSATAID形式のデータとともに表示を行うソフトウェア等を公開します。 このソフトウェアは8GB以上のメモリを搭載したWindows上で動作します。

免責事項

このソフトウェアを利用することによって生じる問題について、気象庁は一切の責任を負いません。

利用者登録

HimawariCastは登録することなく利用することが可能ですが、気象庁に対して利用者登録をしていただくと、 サービス変更等の際に電子メールにてお知らせします。利用者登録をする場合は、以下の登録用紙に必要な事項を記入し、電子メール、郵送またはFAXにて、提出してください。

提出先

    気象庁観測部気象衛星課
    〒100-8122 東京都千代田区大手町1-3-4
    Tel.: 03-3212-8341(内線4842)
    Fax: 03-3217-1036
    E-mail:

登録用紙