オホーツク海の海氷分布(年概況)

令和元年7月1日発表 (次回発表予定令和2年6月30日)
気象庁 地球環境・海洋部

診断概要(2018/2019年)

トピック

オホーツク海の最大海氷域面積は平年並でした。

2018/2019年海氷期の概要

オホーツク海では、12月から2月初めにかけ低気圧が停滞することが多く、その影響でオホーツク海北部を中心に気温が平年より高く、また海氷が岸に吹き寄せられました。そのため、海氷域が拡大しにくく、オホーツク海全域の海氷域面積は、おおむね平年より小さく経過しました。2月は、寒気や北西の風が強まった影響で海氷域は急速に東へ拡大し、その後海氷域面積はおおむね平年並で経過しましたが、4月以降はオホーツク海のほぼ全域で気温が平年より高く経過したため海氷の融解が急速に進み、海氷域面積はおおむね平年より小さく経過しました(図1)。
当シーズンの最大海氷域面積は3月10日の119.74万平方キロメートルで、平年並でした。
北海道オホーツク海沿岸における海氷の観測状況は、網走で流氷初日が平年より早く、流氷終日は平年並でした。稚内と釧路では流氷は観測されませんでした。オホーツク海南部では、海氷域が平年より東に拡大した状態が続いたため、海氷の太平洋への流出は2月上旬から4月中旬までみられました。
なお、海氷分布状況の詳細については、オホーツク海の海氷分布図(2018年11月~2019年7月)を参照して下さい。

備考

6月以降の状況については、オホーツク海の海氷が全て融解した後に記載します。
オホーツク海の海氷域面積(2018年11月~2019年5月)
年別経過図の凡例

図1 オホーツク海の海氷域面積(2018年11月~2019年5月)


表1 流氷に関する現象の初終日一覧表(2018年12月~2019年5月)
( ) : 平年(1981~2010年の平均値)との差。
+ : 平年よりも遅い(又は長い)、-:平年よりも早い(又は短い)。
* : 観測項目にない。
--- : 現象が発生しなかった 。
地点 流氷 流氷接岸初日 海明け
初日 終日 期間
稚内 --- --- --- ---
網走 1.13 ( -8) 4.14 ( +3) 92 (+11) 1.29 ( -4) 2.27 (-21)
釧路 --- --- --- ---

1. オホーツク海の海氷状況

2018年10月

10月下旬にオホーツク海北東部のシェリホフ湾、オホーツク海北岸及び間宮海峡で結氷が始まりました。

2018年11月

11月中旬にオホーツク海北西部のシャンタル諸島付近、11月下旬にサハリン東岸で結氷が始まりました。

2018年12月

12月中旬にサハリンのテルペニヤ湾で結氷が始まりました。12月のオホーツク海は低気圧が停滞することが多く、このため、北部を中心に気温が平年より高く経過し、また、海氷が岸に吹き寄せられたことにより、オホーツク海全域の海氷域面積はおおむね平年より小さく経過しました。一方、サハリン東岸の海氷域の南下は平年並で、その南端は12月31日時点で平年並の北緯47.0度でした。

2019年1月

1月上旬にサハリン東岸の海氷域の拡大が進み、オホーツク海全域の海氷域面積は平年並となりました。1月中旬から下旬にかけてはオホーツク海北部・中部を低気圧が頻繁に通過し、暖気が流入しやすい状態でした。また、オホーツク海北部で平年に比べ西風が弱く海氷域が拡大しにくかったため、オホーツク海全域の海氷域面積は平年より小さく経過しました。

2019年2月

寒気や北西の風の影響を受け、2月に入り海氷域が急速に拡大し、2月下旬にオホーツク海の海氷域面積は平年より大きくなりました。特にオホーツク海中部と南部では、海氷域が平年より東に拡大し、海氷の一部がウルップ海峡から太平洋へ流出しました。

2019年3月

3月上旬に、オホーツク海北部・中部を中心に寒気や北西の風の影響を受けて、海氷域面積は一時平年より大きくなりましたが、その後オホーツク海中部・南部で気温の上昇や西風が弱まったことで海氷域が縮小し、オホーツク海全域の海氷域面積はおおむね平年並で経過しました。
オホーツク海南部では2月から引き続き海氷域が平年より東に拡大した状態で、3月上旬まで海氷の一部がウルップ海峡から太平洋へ流出しました。
当シーズンのオホーツク海の最大海氷域面積は、3月10日に記録した119.74万平方キロメートルで、最大海氷域面積としては平年並でした。

2019年4月

4月に入り上旬はオホーツク海北部を中心に、また4月中旬以降はオホーツク海全域で気温が平年より高く経過しました。このため、海氷の融解が急速に進み、オホーツク海全域の海氷域面積は月を通しておおむね平年より小さく経過しました。

2019年5月

前月から引き続きおおむね全域で気温が平年より高く経過し、海氷の融解が進みました。このため、オホーツク海全域の海氷域面積は月を通して平年より小さく、5月上旬から中旬にかけては過去最小水準で経過しました。

2. 北海道オホーツク海沿岸の海氷状況

2019年1月

オホーツク海南部では、1月に入り冬型の気圧配置により北や西の風の吹く日が多かったため、1月中旬には海氷の一部が知床半島から網走市付近に近づき、網走で平年より8日早い1月13日に流氷初日を観測しました。1月下旬後半には北海道オホーツク海沿岸の広い範囲で海氷が接岸し、網走では平年より4日早い1月29日に流氷接岸初日となりました。海氷の一部は根室海峡に流入し、また国後水道から太平洋に流出しました。

2019年2月

2月上旬から中旬にかけ、海氷は北海道オホーツク海側の広い範囲で接岸しました。2月下旬に入り、西風の影響で海氷は北海道の海岸から離れる所が多くなりました。
海氷の一部は根室海峡、国後水道や択捉海峡から太平洋へ流出したほか、2月上旬から中旬にかけ宗谷海峡から日本海へ流出しました。
網走では2月27日に、平年より21日早い海明けとなりました。

2019年3月

北海道周辺では、知床半島周辺を除き、海氷が沖合に離れる所が多くなりました。海氷の一部は根室海峡、国後水道及び択捉海峡から太平洋へ流出しました。

2019年4月

オホーツク海南部の海氷は急速に融解が進み、海氷の太平洋への流出は4月中旬に終息しました。北海道周辺の海氷は4月中旬にすべて融解し、下旬には海氷域の南端は北緯47度付近まで後退しました。
網走では4月14日に平年より3日遅い流氷終日となりました。

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