オホーツク海の海氷分布（月概況）

平成22年1月7日発表
気象庁 地球環境・海洋部

診断（2009年12月）

オホーツク海の海氷域面積は、12月初めは平年並、それ以降は平年より小さく経過しました。サハリン東岸の海氷域の南下は平年並となっており、その南端は12月31日時点で北緯46.8度付近に達しました。

12月31日

11月30日

12月5日

12月10日

12月15日

12月20日

12月25日

12月31日

オホーツク海の海氷分布の経過（2009年12月）
赤線は平年（1971～2000年の平均）の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。

解説

オホーツク海全体の海氷の状況

オホーツク海では、10月末に間宮海峡、 11月上旬にオホーツク海北西部のシャンタル諸島西方海域及びオホーツク海北岸、 11月下旬にサハリン北東岸で結氷が始まりました。オホーツク海上空の気温は、12月上旬は平年並、12月中旬以降は平年より高めで経過しており、オホーツク海全域の海氷域面積は、12月初めは平年並、それ以降は平年より小さくなりました。

北海道周辺の流氷の動き

サハリン東岸の海氷域の南下は平年並となっており、その南端は12月31日時点で北緯46.8度付近に達しました。現在の海氷分布と今後の海水温等の予想から、北海道オホーツク海沿岸の流氷到来は平年並か平年より遅く、網走の流氷初日は1月下旬以降となる見込みです。