日本近海の海面水温(月概況)

平成27年5月20日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断 (2015年4月)

  • 日高沖、東経145度以西の三陸沖、常磐沖では、海面水温が平年より低くなっていました(図中A)。
  • 伊豆諸島近海では、海面水温が平年より低くなっていました(図中B)。
  • 日本海の海面水温は北部(図中C)では、平年より高く、中部(図中D)では、平年より低くなっていました。
  • 日本の南の北緯30度以南、父島近海と南鳥島近海の北緯25度以北では海面水温が平年より高くなっていました(図中E)。

日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2015年4月)
日本近海の月平均海面水温平年差分布図(2015年4月)

海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃毎のスケールと同じ色で色分けされています。 内湾域等は、薄い灰色で示しています。また、海氷のために海面水温のデータがない海域は、灰色の網掛けで示しています。

この図の海面水温平年差は速報値です。海洋のデータバンクの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがありますので、最新の資料は、データバンクをご利用ください。

解説

日本近海の海面水温

日高沖、東経145度以西の三陸沖、常磐沖では、親潮や下層の冷水の影響で、海面水温が平年より低くなっていました(図中A)。

伊豆諸島近海では、下層の冷水の影響で海面水温が平年より低くなっており、かなり低い海域もみられました(図中B)。

日本海の海面水温は北部(図中C)では、平年より高く、中部(図中D)では、平年より低くなっていました。

日本の南の北緯30度以南および、父島近海と南鳥島近海の北緯25度以北では海面水温が平年より高くなっていました(図中E)。日本の南の北緯30度以南では4月上旬を中心に、父島近海と南鳥島近海の北緯25度以北では4月を通して、平年より日射量が多く、風が弱かったため、海面水温が平年より高い海域が拡大し、かなり高い海域もみられました。


海面水温の診断にあたって

  • 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。

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