キーワードを入力し検索ボタンを押下ください。

【コラム】 海洋気象観測船による二酸化炭素等の高精度・高密度海洋観測

第1章 地球温暖化に関わる海洋の長期変化
平成25年12月20日

海洋は、地球温暖化の原因の一つである二酸化炭素の最大の吸収源であり、地球温暖化の進行に大きな影響を及ぼしている。今後、海洋の二酸化炭素の吸収能力が弱まると、大気中に残る二酸化炭素の量が増え、地球温暖化が加速してしまうことが懸念され、海洋の二酸化炭素の吸収能力を監視することは大変重要となっている。また、二酸化炭素を海洋が吸収することで海洋の酸性化が進み、生態系に大きな影響を及ぼすことも懸念されている。このため「国際海洋炭素調整計画」(IOCCP)と呼ばれる国際的なプロジェクトのもとで、全世界をカバーできる海面から海底までの高精度・高密度の二酸化炭素観測網が構築されつつある。
気象庁は、この計画に参加し、平成22年に海洋気象観測船「凌風丸」及び「啓風丸」に搭載されている海中の化学物質の分析装置や様々な深さの海水を採取するための採水装置を更新して、北西太平洋域で高精度・高密度の海洋観測を開始した(図1図2)。
気象庁は、この高精度・高密度海洋観測により、人類活動に起因する二酸化炭素の海洋への吸収、二酸化炭素の海洋への蓄積に伴う海洋の酸性化、地球温暖化によって生じる海水温の上昇といった様々な地球環境の変化を明らかにし、気候変動の将来予測や環境保全のために役立てることとしている。

図1 気象庁の海洋観測定線と海洋気象観測船「凌風丸」及び「啓風丸」 

図1 気象庁の海洋観測定線と海洋気象観測船「凌風丸」及び「啓風丸」 


図2 海洋気象観測船による海洋観測

図2 海洋気象観測船による海洋観測

長さ6,500mのケーブルの先端に取り付けた水温・塩分・圧力センサー(電気伝導度水温水深計)と多筒採水器を海洋内部に降ろして水温等の測定と採水を行う(a、b)。多筒採水器は36層の深さで海水を採取することができ、採取した海水試料は、甲板上で多筒採水器からガラス瓶等に小分けされ(c)、船内の観測室で直ちに分析される(d:全炭酸の分析、e:酸性度(pH)の分析、f:リン酸塩・硝酸塩・亜硝酸塩・ケイ酸塩の分析)。




本文 | 印刷用(PDF) | 更新履歴

印刷用(PDF)



本文 | 印刷用(PDF) | 更新履歴

更新履歴

内容更新

誤植訂正



【コラム】 気象庁の海洋気象観測定線  <<前へ | 次へ>> 【コラム】 海洋酸性化


Adobe Reader

このサイトには、Adobe社Adobe Readerが必要なページがあります。
お持ちでない方は左のアイコンよりダウンロードをお願いいたします。

このページのトップへ