北西太平洋の海面水温(月概況)

平成25年2月20日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断 (2013年1月)

  • 日本のはるか東から日付変更線付近にかけての、北緯35度から45度の東経165度以東では海面水温が平年より高くなっていました(図中P4)。
  • 南シナ海の海面水温は平年より高くなっていました(図中P6)。
  • 赤道域では、日付変更線付近を除き、海面水温が平年より高くなっていました(図中P9, P10)。
  • 北緯10度から北緯20度の東経150度以東では海面水温が平年より高くなっていました。

北西太平洋の月平均海面水温平年差分布図 (2013年1月)
北西太平洋の月平均海面水温平年差分布図 (2013年1月)

JPN:北緯20〜50度、東経120〜160度(図中の橙色枠線内)の海面水温の実況は、「日本近海の海面水温(月概況)」で解説しています。

海面水温の平年値(1981〜2010年の30年間の平均値)からの差を示しています。 平年差は、図の右にある0.5℃毎のスケールと同じ色で色分けされています。 海氷で覆われているため海面水温のデータがない海域は、灰色の網掛けで示しています。

この図の海面水温平年差は速報値です。海洋のデータバンクの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがありますので、最新の資料は、データバンクをご利用ください。

解説

北西太平洋の海面水温

2013年1月の北西太平洋の海面水温の実況は、表のとおりでした。

表:北西太平洋の海面水温の実況
図中の記号 海域名 海面水温の実況
P1(注) オホーツク海中部および北部 平年並
P2 カムチャツカの東、ベーリング海およびアリューシャン近海 平年並
P3 アリューシャンの南 日付変更線付近で平年より高い
P4 日本のはるか東から日付変更線付近 平年より高い
P5 南鳥島近海から日付変更線付近 日付変更線付近で平年より高い
P6 南シナ海 平年より高い
P7 フィリピンの東 おおむね平年並
P8 マリアナ諸島近海 おおむね平年並
P9 ミンダナオ島の東からニューギニア島の北 平年より高い
P10 赤道域の日付変更線付近 おおむね平年より高い
その他の北西太平洋の海域 北緯10度から北緯20度の東経150度以東で平年より高い

(注)P1の海域では、海面が広く海氷で覆われている場合、海面水温の実況を診断いたしません(表中では「−」と記述します)。


海面水温の診断にあたって

  • 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。

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