日本近海の海流(月概況)

平成29年8月21日発表
気象庁地球環境・海洋部

診断(2017年7月)

  • 黒潮は、7月を通して沖縄の北西170~180km付近を流れていました。都井岬では上旬、中旬は離岸(小蛇行)し、下旬は接岸して流れていました。足摺岬、室戸岬では、月を通して離岸(小蛇行)し、潮岬では、月を通して接岸して流れていました。
  • 東海沖の黒潮の最南位置は、上旬は北緯31.5度、東経139.5度、中旬、下旬は北緯31.5度、東経140度付近となっていました。伊豆諸島付近では、月を通して八丈島の南を流れていました。
  • 親潮の沿岸寄りの分枝の南限位置は、上旬は北緯40.5度、東経145度付近、中旬、下旬は北緯39.5度、東経144度付近でした。沖合の分枝の南限位置は、上旬は北緯39度、東経146.5度付近でした。親潮の面積は、月を通して平年より小さくなっていました。
  • 対馬暖流の勢力は、上旬、中旬は平年よりかなり強く、下旬は平年より強くなっていました。

日本近海の深さ100mの月平均水温分布図(2017年7月)
日本近海の深さ100mの月平均水温分布図(2017年7月)

この図の水温は速報値です。海洋のデータバンクの図は、診断の発表後も、後から入手した観測値によって更新されることがありますので、最新の資料は、データバンクをご利用ください。 海氷で覆われているため海面水温のデータがない海域は、灰色の網掛けで示しています。

解説

沖縄周辺、日本の南から関東沖にかけての海流

2017年7月の沖縄周辺、日本の南から関東沖にかけての海流の実況は、表1のとおりでした。

表1:沖縄周辺、日本の南から関東沖にかけての海流の旬ごとの経過
海域・項目 上旬 中旬 下旬
沖縄本島から北西沖の黒潮までの距離(※1 170km付近 170km付近 180km付近
トカラ海峡の黒潮の通過緯度/向き(※1 北緯29.8度、東 北緯29.5度、東南東 北緯30.1度、東南東
都井岬での黒潮の離岸・接岸(※1 離岸(小蛇行) 離岸(小蛇行) 接岸
足摺岬での黒潮の離岸・接岸(※1 離岸(小蛇行) 離岸(小蛇行) 離岸(小蛇行)
室戸岬での黒潮の離岸・接岸(※1 離岸(小蛇行) 離岸(小蛇行) 離岸(小蛇行)
潮岬での黒潮の離岸・接岸(※1 接岸 接岸 接岸
東海沖の黒潮流路の最南位置(※2 北緯31.5度、東経139.5度 北緯31.5度、東経140度 北緯31.5度、東経140度
伊豆諸島付近の黒潮通過位置(※1 八丈島の南 八丈島の南 八丈島の南
房総半島での黒潮の離岸・接岸(※1 離岸 離岸 接岸
その他の顕著な現象 先島諸島の南では、上旬に北緯23度、東経124度付近、中旬に北緯23.5度、東経123.5度付近に冷水渦がみられた
沖縄の南では、下旬に北緯21.5度、東経124度付近に暖水渦がみられた
奄美群島の北東では、上旬、中旬に北緯30度、東経133度付近に暖水渦がみられた
九州東方から土佐湾沖では、上旬に北緯32度、東経133度付近、中旬に北緯32.5度、東経133.5度付近、下旬に北緯32.5度、東経134度付近に冷水渦がみられた
南大東島の南では、上旬、中旬に北緯24度、東経130.5度付近、下旬に北緯24.5度、東経129.5度付近に冷水渦がみられた
南大東島付近では、下旬に北緯26度、東経131.5度付近に暖水渦がみられた

(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。

 

日本の東と日本海の海流

2017年7月の日本の東と日本海の海流は、表2のとおりでした。

表2:日本の東と日本海の海流の旬ごとの経過
項目 上旬 中旬 下旬
親潮の沿岸寄りの分枝の南限位置(※3 北緯40.5度、東経145度付近 北緯39.5度、東経144度付近(図中A) 北緯39.5度、東経144度付近(図中A)
親潮の沖合の分枝の南限位置(※3 北緯39度、東経146.5度付近 なし なし
その他の親潮系冷水の位置 特にみられない 北緯39度、東経147.5度付近(図中B) 北緯39.5度、東経147度付近
親潮の面積(※4 平年より小さい 平年より小さい 平年より小さい
津軽暖流の東端の経度(※5 東経143度付近(平年並)(図中C) 東経143度付近(平年より東)(図中C) 東経143.5度付近(平年より東)
日本の東の黒潮系暖水の北限緯度(※6 北緯37度付近(平年並)(経度は東経143.5度付近)(図中D) 北緯37度付近(平年並)(経度は東経145度付近) 北緯37度付近(平年並)(経度は東経143.5度付近)(図中D)
その他の日本の東の海流 上旬、中旬に北緯40.5度、東経146.5度付近、下旬に北緯41度、東経147度付近に暖水渦がみられた
日本海の海流 対馬暖流は、山陰沖西部を北東に流れ、隠岐の北からは南東に流れ、若狭湾沖を北に流れていた
能登沖の北緯39.5度付近からは東南東に流れ、北緯39度、東経138度付近で北に向きを変え、北緯40.5度付近から東北東に流れ、津軽海峡に達していた
対馬暖流の勢力(※7 平年よりかなり強い 平年よりかなり強い 平年より強い

(※)が付いている項目については、「海流の診断の見方」のページもあわせて参照ください。

 

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