海面水温・海流(近畿・中国・四国周辺海域)
平成28年1月20日発表
大阪管区気象台
診断(2016年1月中旬)
- 近畿・中国・四国周辺海域の海面水温は、平年より高くなっています。
- 黒潮は、足摺岬で離岸、室戸岬と潮岬で接岸して流れています。
- 対馬暖流は、山陰沖西部から隠岐の北を北東に流れています。
近畿・中国・四国周辺海域の海面水温平年差分布図(1月19日)
解説
海面水温
近畿・中国・四国周辺海域では、1月上旬と同様に海面水温が平年より高い海域が広がっており、平年よりかなり高い海域もみられますが、日本海では寒気の影響により、1月上旬に比べて海面水温が平年より2℃以上高い海域は縮小しました。
海面水温の今後の見通し
近畿・中国・四国周辺海域の海面水温は、向こう1か月、平年並か平年より高いでしょう。
海流の実況と見通し
2016年1月中旬の近畿・中国・四国周辺海域の海流の実況と見通しは、表のとおりです。
表:近畿・中国・四国周辺海域の海流の実況と見通し 海域・項目 実況 向こう1か月の見通し(注) 足摺岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 離岸 離岸が続くが一時接岸する 室戸岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 接岸 離岸する 潮岬での黒潮の離岸・接岸(※1) 接岸 接岸が続くが期間後半に離岸する 近畿・四国周辺海域のその他の顕著な現象 特にみられない − 日本海の海流 対馬暖流は、山陰沖西部から隠岐の北を北東に流れている
北緯37.5度、東経131度付近では時計回りの流れがみられる− (注)『 − 』は、海面水温・海流1か月予報に記載がない項目です。
(※)が付いている項目の見方については、「海流の診断の見方」のページもあわせてご参照ください。
海面水温の診断にあたって
- 1981〜2010年の30年間に出現した海面水温の上位1/3以上を「平年より高い」、下位1/3以下を「平年より低い」とし、それらを除いた中央1/3の範囲を「平年並」としています。また、上位(下位)1/10以上(以下)を「平年よりかなり高い(低い)」としています。