黄砂情報の利用方法

ここでは、気象庁ホームページの黄砂情報の基本的な利用方法について紹介します。


黄砂の解析結果・予測を知る

黄砂解析予測図は、地表付近の黄砂濃度や大気中の黄砂の総量の分布を、黄砂の数値モデルで計算したもので、 前日の3時間ごとの解析結果、当日から1日先まで3時間ごと、2日先から3日先まで6時間ごとの予測を見ることができます。黄砂解析予測図には地表付近の黄砂の濃度の分布図と大気中の黄砂の総量の分布図の2種類があり、これらはプルダウンメニューで切り替えることができます。また、地図の範囲を切り替えることで、黄砂の発生域を含むアジア域における分布について知ることもできます。さらに、表示時刻もボタン操作やプルダウンメニューで切り替えることができます。
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地表付近の黄砂の濃度の黄砂解析予測図例 大気中の黄砂の濃度の黄砂解析予測図例
黄砂解析予測図(日本域)の例
(左が地表付近の黄砂の濃度の分布図、右が大気中の黄砂の総量の分布図)


黄砂解析予測図は、数値モデルで計算した黄砂が分布する領域を、日本とその周辺(領域から日本域を選択した場合は北緯20度〜50度、東経110度〜150度の範囲、アジア域を選択した場合は北緯20度〜50度、東経80度〜150度の範囲)を一辺0.5度(約50km)の格子に分割して色分けをして表示します。黄砂解析予測図による黄砂分布領域以外の場所でも、ごく薄い黄砂が観測されることがあります。黄砂解析予測図の更新は、1日1回、午前6時頃に行います。

地表付近の黄砂濃度の分布図は、地表面から高さ約1000mまでの間の黄砂濃度から、黄砂分布領域を、その黄砂濃度に応じて色に濃淡を付けて表示したもので、視程(水平方向の見通し)の悪化や洗濯物や車の汚れなどの黄砂の影響を考える際の情報として利用することができます。

大気中の黄砂総量の黄砂解析図は、地表面から高さ約55kmまでの間の1平方メートルあたりに含まれる黄砂総量に応じて色に濃淡を付けて表示したもので、大気中に黄砂が浮遊していることによって感じる空のにごり具合に対応する情報として利用することができます。



黄砂の飛来状況を衛星画像で知る

ひまわり黄砂監視画像では、気象衛星ひまわり8、9号のトゥルーカラー再現画像と黄砂や火山灰等の砂じん(砂やちり)の認識に用いるダスト画像を表示しており、過去の画像と合わせてみると、黄砂等がどのように分布しながら飛来してきたかがわかります。

トゥルーカラー再現画像とダスト画像はプルダウンメニューで切り替えることができます。また、地図の範囲を切り替えることで、アジア域における分布について知ることができます。さらに、表示時刻もボタン操作やプルダウンメニューで切り替えることができます。

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トゥルーカラー再現画像の例 ダスト画像の例
ひまわり黄砂監視画像の例
(左がトゥルーカラー再現画像、右がダスト画像)

ひまわり黄砂監視画像の詳しい見方は、ひまわり黄砂監視画像の見方をご覧ください。



黄砂を観測した地点を知る

黄砂観測実況図では、その日の図の更新時間までの間に、黄砂等の観測を通報した地点や、黄砂によってどの程度視程が悪化したかを知ることができます。過去の観測実況図と合わせて見れば、黄砂を観測した地点がどのように変化してきたかがわかります。
表示日はボタンやプルダウンメニューにより切り替えることができます。また、地図の範囲を切り替えることで、アジア域における分布について知ることができます。

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黄砂観測実況図の例
黄砂観測実況図の例

黄砂が観測されている地点の視程は、2km未満(赤色)、2km以上〜5km未満(黄色)、5km以上〜10km未満(青色)、10km以上(水色)の4段階で色分けをして、その日に通報された中の最も短い視程に応じた色で表示されます。
なお、雨などの気象現象が黄砂と同時に観測された場合には、黄砂が観測されていても観測実況図に表示されないことがあります。



黄砂に関する気象情報を確かめる

視程の悪化による交通への支障や日常生活に広い範囲で影響を及ぼすような黄砂が観測された場合や、数値モデルや天気図などから向こう24時間先までに影響を及ぼすような黄砂が予想された場合には、気象庁から発表される「黄砂に関する全般気象情報」や、各地の気象台から発表される「黄砂に関する気象情報」や「天気予報」の天気概況で、各地の黄砂の状況やこの先の見通しについて知ることができます。

これらの情報へは、気象庁ホームページの気象情報天気予報からアクセスしてください。



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