強震波形等プロット図の解説

 各地震の強震観測データの要素として掲載している「波形プロット」について、サンプルを例に表示内容を解説します。

波形プロットの例

強震波形等プロット図のサンプル

  1. 観測開始年月日時分秒を表します。
  2. 観測点名を表します。観測点名は観測した当時の名称を使用しています。
  3. 横軸は時間軸で、「P」, 「S」は、P波およびS波の標準的な到達時間を示しています。
  4. 加速度波形の時系列表示です。縦軸はNS(北-南), EW(東-西), UD(上-下)方向の振れ幅で、先に書いた方が上側です。3成分とも同じ縮尺を用いています。
  5. 速度波形の時系列表示です。速度の算出は漸化式によって算出しています。その他は、の表示と同じです。
  6. 変位波形の時系列表示です。変位の算出は漸化式によって算出しています。その他は、の表示と同じです。
  7. 前5秒間の加速度波形から算出した計測震度(参考値)の時系列表示で、実際の震度算出方法とは異なります。地震情報で発表される震度は、地震動を観測してから60秒間の時間幅の加速度波形を用いて計算されます。ここで示した計測震度(参考値)は、60秒間の時間幅で計算した値と0.1程度の違いが生じる場合がありますので、ご注意ください。
  8. 加速度波形のフーリエスペクトルです。横軸は周期(秒)、縦軸はスペクトルの強さ(単位はgal・sec)で、縦軸・横軸とも対数表示です。また、0.4Hzのバンド幅で平滑化を行っています。NS, EW, UDの各成分それぞれについて表示しています。
  9. 相対速度応答スペクトルです。横軸は周期(秒)、縦軸は相対速度応答値(単位はcm/sec)で、縦軸・横軸とも対数表示です。NS, EW, UDの各成分それぞれと水平合成について表示しています。減衰率(h)は5%としています。