3.1 降水量の長期変化傾向

概要

  • 降水量には、統計的に有意な長期変化傾向は見られない。
  • 降水量の長期変化傾向と都市化の影響についての明確な関連性は確認されていない。

降水量の長期変化傾向

表 大都市における降水量の長期変化傾向(1927注1~2022年)
地点 降水量変化率
(mm/100年)
札幌 16 29 5 -7 -11
仙台 105 -14 19 74 26
東京 90 -3 36 42 11
横浜 147 16 63 50 14
新潟 139 -45 -8 170 12
名古屋 125 2 58 49 14
京都 50 12 8 29 1
大阪 92 18 46 39 -11
広島 126 -1 47 109 -29
福岡 71 -26 8 145 -55
鹿児島 300 15 -30 263 42
数値ファイル(csv形式) 降水量変化率

100年あたりの変化率を示す。統計期間は1927年から2022年まで(冬は1926年12月/1927年2月~2021年12月/2022年2月)。斜体字灰色セル(数値ファイルでは*を付加した値)は信頼水準90%以上で統計的に有意な変化傾向がないことを意味する。

(注1)表中の統計期間は、国内主要都市の統計値が揃う1927年以降としています。

各地点のデータ

解説

年及び季節別降水量には、統計的に有意な長期変化傾向はほとんど見られません。このことから、降水量の長期変化傾向と都市化の影響についての明確な関連性は確認されていません。今後もデータの蓄積や調査・研究が必要です。 なお、日本全体(観測データの均質性が長期にわたって確保できる51地点を選出)注2で見た場合の年降水量にも長期変化傾向は見られません。

(注2)全国の気象観測所のうち、長期間にわたって観測を継続している51地点の平均。詳しくは日本の年降水量偏差の算出方法を参照。

参考


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